週末は温泉でがっつり癒されたい。
どうせなら、混浴なんてのが……
ふと思ったんだが、混浴って、
そもそも、法的にアリなの？ ナシなの？
振り返ってみれば、子供のころ、
母親と女湯に入ったことあるけど、
何歳までなら、女湯に入れるんだろう？
女湯に入れる年齢は、厚生労働省が規制しています。
ですが、都道府県によってかなり開きが……
実は、厚生労働省が、混浴についての是非や
”女湯に入れる年齢”を公に規制しているんです。
話を掘り下げますが、
そもそも、「公衆浴場」（健康ランドとかも含まれます）や、
「温泉」って名乗るには、厚生労働省や環境省の許可が
いるんですね。
公衆浴場は「浴場法」という法律で規制されていて、
厚生労働省の許可がなければ営業できません。
また、温泉は「温泉法」という法律に基づいて
環境省の許可がなければ、営業できないことに
なっています。
厚生労働省は、男女の脱衣所・浴室を分けて、
原則として、おおむね１０歳以上の男女を
混浴させないことと通達しています。
つまり、たとえ母親が連れてきたとしても、
１０歳以上の男の子を、女湯へ入場させようとしたら、
温泉や公衆浴場側は、止めなければ
いけないんですね。
■京都府は６歳以下まで。小学校６年までＯＫの地域も。
とはいえ、
実際のところ、何歳までの男の子を
女湯に入れるかについては、各地方自治体の条例に
まかされていて、規制がばらばらのようです。
一番厳しいのが京都府ですね。
条例では、６歳以下の男の子しか
女湯に入れてはならないと規定されています。
逆に一番おおらかなのは、北海道、岩手県、山形県、
栃木県の４つの自治体。
１１歳（小学校６年生）までは、
女湯に連れて入ってよいと条例で設定されている
ようです。
私事で恐縮ですが、小学校６年生といえば、
もう十分に、性に目覚めてたような記憶があるんですが。
うらやま……いや、大丈夫なんでしょうか？
■成人男女の混浴は厳罰？
かと思えば、成人男女の混浴は、非常に厳しいです。
公衆浴場や温泉は、ご夫婦や家族であっても、公には
成人男女の混浴を許可していません。
兵庫県は、
ご夫婦や、親子、介助を要する者の家族であれば、
「貸切利用」で用いる場合のみ、公衆浴場や温泉での混浴を
例外として条例で認めています。
ただし神戸市は、ご夫婦かどうかを確認できる書類の提示が
必要という徹底ぶり。
滋賀県は、若干柔軟で、「知事が風紀上支障ないと判断すれば
成人男女の混浴は可」としています。
また、他の一部の自治体が「貸切の家族風呂は可」
としていますが、原則として、不特定多数の人が使う
浴場や露天風呂なら、
ご夫婦であっても、成人男女の混浴はご法度。
ましてや、「旅で出会った他人の男女の裸のつきあい」を、
認めている自治体は、一つもありません。
下手をすると、軽犯罪法や、公然わいせつ罪などに
問われかねない可能性もあるという
状態なのだそうです。
とはいえ、地方に行けば、入口だけは男湯と女湯に
分かれているものの、事実上の混浴になっているという
温泉も少なくありません。
これはもともと、昭和３０年代くらいまで、
伝統的に混浴が当たり前だった地域が多かったから。
その時代の名残で、混浴が黙認されている温泉が
多いからなんだそうです。
江戸時代に、江戸や相模（神奈川県）で、
混浴の禁止が徹底された時期があるそうですが、
女性から反対運動が起きて、あえなくなし崩しに
なったことがあるんですって。
そういったことから考えると、
「混浴の秘湯」は、今後も残りそうですが、
混浴が公認ではないことを
忘れずに、お湯を楽しむべきでしょうね。
もちろん、男性として、また、社会人としてのマナーを
忘れずにお湯を楽しむのは言うまでもありません。
